「ひとり社長に必要なスキル」——こう並べられると、足りないものばかりに見えて、少し身構えますよね。でも、必要なのは資格をいくつ持っているかではなく、事業が回るかどうか です。まずは全体の見取り図を持って、肩の力を抜くところから始めます。
力は「資格」より「回るか」で見る
必要な力を、資格やスキルの証明として数えると、きりがありません。そうではなく、「いま、事業のこの部分は回っているか?」で見ます。回っていれば、その力は足りている。回っていなければ、自分でやるか、誰か・何かに頼るかを考える。持っているか ではなく 回っているか で捉えると、焦りが減ります。
ひとり社長に要る力の見取り図
ざっくり分けると、次のあたりが「回っていてほしい」部分です。
- 時間を管理する力(何にどれだけ使うかを決める)
- お金を把握する力(入り・出・残りが見えている)
- 届ける力(何をしているかを、必要な人に伝える)
- 顧客・取引先に対応する力(やりとりと関係づくり)
- 判断する力(受ける・断る・優先順位を決める)
- 学び続ける力(変化に合わせて更新する)
- 自分で決める力(誰も指示してくれない中で動く)
一覧にすると多く見えますが、全部を高いレベルで持つ必要はありません。回っていればよく、回し方は人それぞれです。
全部を今そろえなくていい
大事なのは、順番と頼り方です。
- いま事業に効く部分から、一つずつ整える。
- 苦手な部分は、道具や外部の力に頼る。頼ることも立派な「力の使い方」です。
- 一度に完璧を目指さない。回しながら育てる。
たとえば経理が苦手でも、会計ソフトや専門家に頼れば「お金を把握する」は回ります。力とは、全部を自分で抱えることではなく、回る状態をつくること だと考えると、ずいぶん気が楽になります。
MEEの場合
私は、必要な力を「自分が資格として持っているか」では測りません。「その部分が回っているか、回せないなら頼れているか」で見ます。抱え込む力より、任せる判断 のほうを大事にしています。苦手を無理に克服するより、仕組みや人に渡して、自分は判断と関係づくりに集中する——そのほうが、ひとりでは長く続くと感じています。苦手を仕組みや人に渡すという発想は、人を増やさず、仕組みを増やすにもつながります。
まとめ
ひとり社長に必要な力は、資格の数ではなく「事業が回っているか」で捉えます。時間・お金・届ける・対応・判断・学び・自律といった部分を、全部を今そろえようとせず、効くところから一つずつ。苦手は道具や人に頼る。力とは抱え込むことではなく、回る状態をつくることです。